ご相談内容
ご依頼者様のお父様がお亡くなりになりましたが、後妻の方が遺産の内容を開示してくれず、遺産分割を行えず困り果てたとのことで、当事務所にご相談にいらっしゃいました。
ご依頼後
まずは相続人にあたる後妻の方に直接連絡を取り、ご希望を伺いました。そうしたところ、後妻の方は、ある遺産の取得を希望しており、他の相続人に遺産の内容を話すと、ご自身がその遺産を取得できなくなるのではないかと不安に思っているということが分かりました。
弁護士は、何度も後妻の方のご自宅に足を運び、遺産の分け方は、全ての遺産を明らかにした後に決めればよく、遺産の全体の額や内容からすれば、希望する遺産を取得することは難しくないということを粘り強く説明しました。当初、後妻の方はご依頼者様やその弁護士に対して不信感があったようですが、何度も丁寧に説明したことで、ご理解を得ることができました。
ご依頼者様からも、後妻の方が希望する遺産を渡すことに異論はなかったため、遺産分割調停を行うことなく、約半年程度でスピード解決しました。
解決のポイント
調停を申し立てると、解決までに2年、3年とかかるケースはよくあります。
このケースは、相続人の方のもとに何度も足を運び、丁寧に説明したことでご理解を得ることができたことが、短期間での解決につながりました。
記事の執筆者:弁護士 川島孝之
アロウズ法律事務所の代表弁護士川島孝之です。
これまで多くの相続事件を手掛けてきました。職人としての腕と、サービス業としての親身な対応を最高水準で両立させることをモットーとしています。