多数の不動産や家業の承継が複雑に絡み、前任の弁護士が「あと10年かかる」と半ば匙を投げた事件を1年半で解決しました。
ご相談内容
お父様の相続が発生し、ご兄弟と遺産分割協議をすることになりましたが、かなり価値のある収益不動産があったり、家業の承継の問題があったことから話し合いは遅々として進みませんでした。
ご依頼者様は弁護士に依頼し、協議を続けましたが、解決の糸口が掴めないまま2年ほど経ちました。その弁護士からは「解決まであと10年はかかる」と言われ、途方に暮れたご依頼者様は、セカンドオピニオンを求めて当事務所にご相談にいらっしゃいました。
ご依頼後
長期に渡る協議は平行線で、誰がどの遺産を取得するのか、お互い譲らない状況が続いていました。
しかし、よく話を聞くと、ポイントとなっているのはひとつの不動産だけではないかと思われました。その不動産を売却し、売却額を分配すれば、その他の遺産の分割はスムーズにいくと考えられたため、他の相続人にそのように提案したところ、好感触を得ることができました。
不動産の売却に紆余曲折あったものの、無事売却することができ、それをきっかけに他の遺産の分割も円滑に決まり、無事調停をすることもなく遺産分割が成立しました。
解決のポイント
遺産が多くある場合でも、解決の重要なキーとなる遺産は一つか二つといったケースはよくあります。
ご依頼者様から丁寧にヒアリングすることで、そうした重要な遺産を見極めることができたことが、思いのほか早く解決に至ることができたポイントでした。
記事の執筆者:弁護士 川島孝之
アロウズ法律事務所の代表弁護士川島孝之です。
これまで多くの相続事件を手掛けてきました。職人としての腕と、サービス業としての親身な対応を最高水準で両立させることをモットーとしています。